06 牛丼が400円だった時代に170円で食べた生姜玉子丼
最近は食べなくなった牛丼の思い出を振り返ってみた。
10年以上前になる−
滋賀の高校を出て横浜に就職、平日は独身寮で食事
給料は手取りで5万9千円
寮で食事の出なかった週末は、
土日のどちらかに必ず吉野屋に行っていた、あの頃。
…でも牛丼は食べていなかった。
当時400円だった牛丼は、高校出たての私には高い食べ物だった。
じゃぁ、吉野屋で何食べてたのか？
久しぶりに、アレを食べたくなった私は、
近くのすき家に向かった(吉野屋は近所に無かったので)。
昔を思い出しながら、ご飯と卵を注文。
ご飯の上に紅生姜を敷き詰めて、
真ん中空けて、卵を落とす。
適当に醤油と七味を振りかけて、できあがり。
生姜卵丼
食べてみた。
…まじい。
…久しぶりに食べたそれは、すげー不味かった。
これなら単純に卵かけご飯の方が美味い。
でも確かに10年前はよく食べてたのだ。
当時400円だった牛丼に対して、これは170円で食えた。
その値段が、美味いと思わせていたんだろう。
当時持っていた大事な何かを失ったような、そんな気がした。